XHDATA D-808 について

D-808について、

D-808は、XHDATAから販売している短波ラジオです。

ケースと中の基板の写真を撮りましたので紹介します。

 

 

 

D-808の写真

 購入したD-808の外装と基板を撮影しました。

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D-808の外装

 

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D-808の外装(裏)

 

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D-808の外装(スタンド)

 

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D-808の基板(液晶側)

 

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D-808の基板(バーアンテナ側)

 

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D-808の基板(MW、SWフィルター回路周辺)

PLL IC FS8308 が確認できる。

 

 

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D-808の基板(PLL IC FS8308 周辺)

 

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D-808の基板(Silicon Labs Si4735  (DSP) 周辺)

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D-808の基板(リチウムイオン電池の充電用IC、4056 周辺)

 

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D-808の基板(アンプ用IC、CS4863 周辺)

 

D-808の基板の画像のリンク

 

https://swling.com/blog/2018/05/gary-pulls-apart-and-examines-the-xhdata-d-808/

 

Приёмник Xhdata D-808 - Страница 7

 

Всеволновый радиоприемник XHDATA D-808 | Москва

 

D-808の使用ICについて

先ほどの写真と紹介したサイトから、使用ICが、

Silicon Labs Si4735  (DSP)

CD7358GS  (東芝のTA7358のコピー品、FM FRONT-END)

FS8308          (PLL Frequency Synthesizer IC)

CS4863   (LM4863のコピー品、アンプ用IC)

74HC595  (8ビットシフトレジスタ

LM358            (単電源オペアンプ)

4056    (リチウムイオン電池の充電用IC、

       LTC4056、TP4056などの名前で販売されている)

 

が使用されていることが分かりました。ラジオの制御用マイコンについては分かりませんでした。

  

XHDATA D-808回路について

D-808で使用されているICより、Eton Grundig Satellit(基板上の表記 ETON G3 PCB)とほぼ同じ回路構成だと考えられます。*1

 

以下は、Eton Grundig Satellit(ETON G3 PCB)の回路図。

http://www.radioscanner.ru/files/download/file19946/etonsatellitsch.pdf

 

ETON G3 PCBの基盤の写真

Eton Satellit – Updated | radiojayallen

ETON G3 PCBの基盤の写真より、D-808と回路の構成が近いように見えます。

 

回路構成

D-808の使用ICなどから以下の回路構成だと思います。

 

MW

バーアンテナ→DSP低周波増幅回路→スピーカー

 

SW

ロッドアンテナ→フィルター回路→DSP低周波増幅回路→スピーカー

 

FM 

ロッドアンテナ→DSP低周波増幅回路→スピーカー

 

AIRバンド

ロッドアンテナ→同調・周波数変換回路(10.7MHz)→DSP低周波増幅回路→スピーカー

                                   ↑

           PLL回路

 

このような回路構成であると予想されます。

個人的にはAIRバンドがスーパーヘテロダインでDSP回路による検波が興味をそそります。

 

XHDATA D-808の感度、音質などについて

 短波は、日本から近い国であれば(中国、北朝鮮、台湾、韓国)であれば問題なく聞こえました(外部アンテナなし)。ただ、自分が保有しているPL-310ETも近い性能でした。

中波は、夜間であれば遠方の中国の放送が聞こえましたので、次第点に到達していると思います。

 

音質については、人それぞれとらえ方が異なると思いますが非常にに良好だと思います。PL-310ETはソフトミュートがかかりすぎて聞こえずらいところがありますがD-808ではそのようなことはありませんでした。

 

操作性は、PL-310ETのほうが使い易いです。

D-808は、起動時間が遅い(5秒前後)のと、チューニングダイヤルを回して選局する場合、ワンテンポ遅れて音が出るので、使いずらい面があります。

D-808で操作でよいと思ったことは、チューニングダイヤルを回したときに、ダイヤルを回すスピードにかかわらず、周波数ステップは一定でした。PL-310ETは回転速度に比例して、AMならば回転が遅いと1KHz、回転が速いと9KHzという風に変化するおせっかいな機能がありますが、D-808はその機能がなく、ボタンによって周波数ステップを切り替えられるのでその点はいい機能だと思います。

 

D-808は非常に聞きやすい音で長時間の聞き取りに向いたラジオですので、PL-310ETよりおすすめだと思います。