インターネットの通信速度を向上させよう

1.フレッツ光から提供されているルーター(PR-S300SE)のファームウェアの更新

フレッツ光に加入している方は、フレッツ光から提供されているルーターファームウェアの更新で早くなるかもしれません。

 

ファームウェア Version 22.01でNTTの特定サーバとの接続性を向上したようです。

 

ひかり電話ルータ (PR-S300SE)の最新ファームウェアは下記です。

ひかり電話ルータ (PR-S300SE) |バージョンアップ情報|サポート情報|通信機器トップ|Web116.jp|NTT東日本

 

バージョンアップ方法(「手動更新」設定時の場合)は下記です。

ひかり電話ルータ (PR-S300SE) |バージョンアップ情報|サポート情報|通信機器トップ|Web116.jp|NTT東日本

 

2.フレッツ光から提供されているルーター(PR-S300SE)を ルータ機能OFF:ONUのみの利用

 

PR-S300SEは2009年ごろに設計された、フレッツ光から提供されているルーターです。

SoCのスペックは、CN5020が搭載されており、デュアルコア400MHz、DDR2-400対応となっています*1 *2

 

当時としては、高スペックなルーターですが、現在発売されている高スペックルーターに比べると性能は見劣りします。

よって、PPPoE接続及びルーター機能は高スペックルーターにさせて、PR-S300SEはONUのみを利用します。なお、ONU光回線終端装置と呼ばれ*3、光-デジタルの信号変換行う装置です。この方法により、物理的にPR-S300SEよりも処理速度が速くなり、回線速度が速くなる可能性があります。私の家では回線速度がそこそこ向上しました。

 

 

おすすめのルーターとして、ASUSのRT-AC68U、RT-AC88U、BRT-AC828、RT-AC3200などが挙げられます。NECですと、Aterm WG1900HPやそれよりも、ハイエンドな機種がおすすめです。

a.PR-S300SEでPPPoEブリッジ (パススルー)設定の画面を開き、PPPoEブリッジを作動させるようにする。トップページ > 詳細設定 > 高度な設定 でPPPoEブリッジ の使用するにチェックする。

 

b.PR-S300SEのPPPoE接続を停止させる。トップページ > 基本設定 > 接続先設定(IPv4 PPPoE)を開き、メインセッション(PPPoE接続) の回線を停止させる。

 

c.新しく買ってきたルーターで、PPPoE接続の設定をしたうえで、インターネットに接続できるか確認する。

 

d.PR-S300SEのメインセッション の回線の編集を開き、

接続先名  ISP1
接続先ユーザ名  
接続パスワード

と編集する。(接続先名をISP1とし、接続先ユーザ名及び接続パスワードを空欄にする。)

 

e.PR-S300SEのトップページ > 詳細設定 > DHCPv4サーバ*4設定を開く。

DHCPサーバの割当て個数を「1」にする。(または、DHCPv4サーバ機能のチェックを外す。ただし、後者の方法では新しく買ってきたルーターからPR-S300SEに接続出来なる。)

 

 

今回のまとめ

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PR-S300SEでやること

PPPoEブリッジの接続に設定

DHCPサーバ*5の接続数の変更、または停止の設定

PPPoE接続の設定の削除

 

新しく買ってきたルーターでやること 

 PPPoE接続の設定

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参考にしたサイトは下記です。

thatness and thereness:WZR-HP-AG300H(バッファロー無線LANルーター)と PR-S300SE(NTT東日本) の設定

 

3.DNSを変更させ、速度向上させる。

DNS(Domain Name System)」とは、インターネットを使った、ドメインIPアドレスを対応付けをするサービスです。このDNSサーバーが遅いとネットの接続速度が低下します。

 

 おすすめのDNSサーバーはGoogle Public DNSです。

Google Public DNSは「Google」が運営をするDNSサーバです。ページを表示するまでの速度が向上します。

 

ルーターDNS設定で、DNSを自動取得から下記の固定設定にしてください。

PCのローカルアイドルが固定されている場合、PCのDNSも設定する必要があります。

 

優先DNSサーバのアドレスは

8.8.8.8

代替DNSサーバのアドレスは

8.8.4.4

になります。

 

 

4.RWIN値を変更させ、速度向上させる。

RWIN値は一度にデーターを転送できる数値です。少なければ、細切れでデーターを受信しなければならず、速度低下の原因になります。一方で多ければ、間違ったデーターが送られたときは再びデーターを受信しなければならず、RWIN値が少ない時よりもロスタイムが多くなります。

 

Windows 10での変更方法

コマンドプロンプトで受信データ量のレベル設定を変更する。

1.コマンドプロンプト(管理者モード)を開きます。

cortana(デスクトップ左下の、何でも聞いてくださいと表示されているボックス)に「cmd」と打ち込む。そのうえで右クリックして、管理者で実行させる。

2.「 netsh interface tcp show global 」と打ち込み、受信ウィンドウ自動チューニング レベルを確認してください。デフォルトでは、normalになっています。

3.「 netsh interface tcp set global autotuninglevel= restricted」と入力ししてください。

*「=」の後に、restrictedと入力されていますが、これを変更することでチューニング レベルを変更できます。

normal          デフォルト設定
highlyrestricted       受信ウィンドウを少し拡大
restricted         受信ウィンドウを拡大
experimental                        受信ウィンドウをより大きく拡大
disabled                               無効

例えば、デフォルト設定にする場合は、「 netsh interface tcp set global autotuninglevel= normal」になります。

 

4.「 netsh interface tcp show global 」と打ち込み、受信ウィンドウ自動チューニング レベルを確認してください。

 

http://www.speedguide.net/analyzer.phpWindows再起動後、RWinの現在値を確認できます。Default TCP Receive Window (RWIN) はあまり数値は、変わっていないと思いますが、Unscaled TCP Receive Windowの数値は変更さてていると思います。

 

BNR スピードテスト 回線速度/通信速度 測定で回線速度を測定できます。

 

 

 下記は参考したサイトです。

ブロードバンドスピードテスト(回線速度・通信速度測定診断サイト) - 速度向上のポイント

 

インターネットの通信速度を上げる!チューニングレベルの設定 | Windowsパソコン初心者ナビ

 

Hiroのパソコン何でも実験室 Windows7 ネットワークチューニング RWIN調整 autotuninglevelの設定変更

 

5.IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 (v6プラス)に設定して速度向上を図る。

プロバイダーのビッグローブではIPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 (別名 v6プラス)が公開しているので、速度が速くなります。下記のサイトを確認してください。

 

自宅のインターネット回線をIPv6 IPoE + IPv4 over IPv6化して通信速度のボトルネックを解消する - 酔人日月抄

 

このIPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)接続方式がプロバイダーで対応されていないと接続できません。なお、ipv6 pppoe トンネリング接続では、速度が遅くなってしまいます。

 

ネットの接続方式

1.IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 (別名 v6プラス)

IPv6ネットワークを経由してIPv4の通信を行う仕組みです。IPv4のパケットをIPv6パケットに変換して通信します。POI( 相互接続点プロバイダー(ISP)とNTTのの相互接続点)に接続しませんので、IPv6IPv4の通信速度の向上が見込まれます

2.IPv6 IPoE    (ネイティブ方式 )

IPv6サイトは「IPV6/IPoE」で接続し、IPv4サイトは「IPV4/PPPoE」で接続します*6IPv4で通信するときはPOIで通信しますので、IPv4は今まで通りの通信速度になります。IPv6の通信速度は向上すると思います。ちなみにASAHIネットではIPv6 IPoEの方式です*7

下記はIPv6 IPoE(ネイティブ方式)対応プロバイダの一覧です。

IPv6対応プロバイダ|フレッツ 光ネクスト|フレッツ光公式|NTT東日本|インターネット接続ならフレッツ光

3.IPv6 PPpoE

この接続方式では、IPv6のPOI【 Point Of Interface 】( 相互接続点プロバイダー(ISP)とNTTのの相互接続点)を経由しますので*8、利用者が増えれば回線速度が低下すると思います。

4.IPv4 PPpoE

IPv4 PPpoEは従来からの接続方式です。この接続方式では、POI【 Point Of Interface 】( 相互接続点プロバイダー(ISP)とNTTのの相互接続点)を経由します。POIが混雑しますので、通信速度が低下します。

 

IPv6 IPoEとIPv6 PPPoEの違いは下記を参照してください。

IPv6 IPoE(ネイティブ方式)サービス概要|ソリューション|BBIX株式会社

ASCII.jp:NTT東西のIPv6サービスが2方式あるわけ|フレッツIPv6のすべてを知ろう

 

IPv6 IPoE、IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6で通信する場合は、IPv6 IPoE対応のルーターの使用をおすすめします。ルーターを使用しない場合、パソコン等が直接ネットに接続することになり、セキュリティー上問題があります。